瞼が閉じない

瞼が閉じない=兎眼=顔面神経麻痺

 

ある日突然、どちらかの瞼が完全には閉じなくなってしまうことがあります。

すると、洗顔で石鹸が目に染みるとか、目がゴロゴロして、目脂が出るなどを症状が出ます。

さらに、口が水平ではないようになります(瞼が閉じない側が下がります)。ものを食べると、さがった側の唇の脇から、食物が漏れてきちゃうこともあります。

これは、まぶただけの問題ではなく、顔の筋肉を動かす顔面神経というものの麻痺=顔面神経麻痺の可能性が高いです。

このような状態になったときには、神経も理解している専門医と相談することをお勧めします。まずはしっかりとこの顔面神経の源である脳の方に心配がないか調べたほうが良いでしょう。

そして、目が閉じれないので、目は乾燥しやすく、そして、いつも外界にさらされてしまっているので、黒目(角膜)に傷がついてしまうことは、同時に起きやすいです。したがって、目そのものもよく調べた方がいいと思います。

 

治療ですが、神経の麻痺を早期の回復を期待する治療薬などを2週間ほどは服用するようにします。同時に、目の表面を保護するヒアルロン酸などの目薬を使用することが多いです。

 

ともかく、その原因が心配ですので、ご相談いただければ、神経も目そのものの責任持って対応いたします。

右側の顔面神経麻痺のイメージです。